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「国土じゃねぇよ、浄土だよ」

 最近、読んだ本の中で一番面白かったのが栗原康さんの「死してなお踊れ」。鎌倉時代アナーキー坊主こと、踊り念仏を唱えた時宗の一遍の生涯を描いた一冊なんだが、超現代語訳で彼の人生が語られており、読めば一遍と極楽に往くまで踊りたくなる、何度でも。

「いくぜ極楽、なんどでも。一遍の踊り念仏にはそうおもわせてくれるなにかがある。きっとそれは、現代に生きるわたしたちにとってもだいじなことであるはずだ。とにかくはねろ。ピョンピョンはねろ。現世におちろ。下にとべ。われわれは圧倒的にまちがえる」

「成仏するということは、逆むきの時間を生きるということだ壊してさわいで燃やしてあばれろ」

「アミダの力はすでにある、いつでもつかえ、もっともっと仏なんか信じなくてもいい、キレイもキタナイも関係ないね」

「国土じゃねぇよ、浄土だよ」

などなどのパンチライン連発で音読せずにはいられない本でした。読んでるだけで速まる体内のBPM、頭の中で坊主も農民も武士も関係なく踊り出す、ソウルフルな文章が詰まってます。おすすめ!

 

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死してなお踊れ: 一遍上人伝

死してなお踊れ: 一遍上人伝