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気持ち良い奴になるまでは超かかる時間、1,2,3年じゃ足りない。

 先日、内定式で非常に困った問題にぶち当たった。ネクタイを締めずに行って、内定式の前に締めようと思っていたのだが、便所で気づいたことは「自分はネクタイが未だに結べない!」という悲痛な事実だった。就活のときは面接の朝は同居人に結んでもらっていたことを忘れていたのだ。みんな、ネクタイってどうして結べるのだろう。いつ結べるようになったんだろう。「みんな、人生のどのタイミングで履修いたのだろう」みたいな履修漏れが僕は多い。ネクタイも結べないし、タバコも吸えないし、風船も膨らませられない。結局、その日は内定先で働いてるおかげで、知り合いが多いので、上司にネクタイの結び方を教えてもらった。

 

 話は変わるが、そういう訳で内定先の会社で僕は働いてる。こないだ上司が忙しかったこともあって、UX系のイベントの参加枠をもらい、急遽参加した。そのイベントでは、永遠の命題でもある「そもそもユーザーにとっての気持ち良さとは何か?」という話が語られていた。その話を聞いていて「どうしたら相手を気持ち良く出来るんだろうか?そもそも相手にとって気持ち良さとは何か?」という課題は何もUXに限った話だけじゃなくて、普段から分からなくて困っていることだなぁ、と思った。

 

 いつからか、浴槽に入ると、いつもその日の自分のコミュニケーションを思い返すようになった。「あそこはこういう言い方にすればよかった」とか「あのときはこういうことを言えばよかった」とか「あのときは喋っちゃダメだった」とか、その日の中でもっと上手く振舞えたであろうタイミングのことを考える。自分は普段のコミュニケーションで自分の気持ち良さを優先してしまいがちで、相手の気持ち良さとか場の気持ち良さとかに思慮が回らながちだから、毎日反省することは多い。一つ一つのコミュニケーションでのミスは些細なことだけど、過去に戻って、コミュニケーションをやり直すことができたら、いつも風呂場で思う。

 そんなことを考えながら風呂場から出ると、少し前に友達にした連絡がひどく自分勝手なものに思えてしまい、「なんかいつも思いつきばかり連絡してしまって、ごめんよ」と言い訳のような連絡をしてしまった。じゃあそもそも最初から思いつきばかり連絡するなよ、という話なのだけれど。気持ちのいい奴になるまでは時間が超かかる。コミュニケーションはいつだって難しい。

 

 仕事を人に振るのも、すごく難しい。せっかく一緒に仕事をしているのだから、みんなに気持ち良く仕事をして欲しいと思う。だから、仕事でぱつってる同期を見ると。複雑な気持ちになる。こないだもそういうことがあって「もっと人に頼った方がいいよ」って話をしたのだけれど、頼られまくると自分も共倒れするし、頼られる関係じゃない人に頼られるとイラッとすることもある。だとすれば、そもそもこちら側が頼っても大丈夫というコミュニケーションを行えてないところにも問題があるのかもしれない。頼る/頼られるの関係性においても、両者が気持ちいいと感じる折衷点の定義は難しい。

 一方、これまでの僕は、というか今でもそういう節がまだまだあるのだけれど、まだまだ人に仕事を振るのが苦手だ。「全部自分が巻き取った方が一緒に仕事をやっている人たちの仕事が減るし、それが最もメンバー内での負を生み出さないで済むのではないか?」とついつい考えてしまう。相手にとって、仕事をしないことが望んでいるとは限らないのに、ついついそうやって考えてしまう。別の見方をすれば、これは相手から成長の機会を奪っていることになるし、巻き取られた側からすれば信頼されていないように見えてしまうし、巻き取ってしまうのは必ずしも良いことでないことは重々承知の上だけれど、それでも思考の癖はなかなか抜けるものではない。少しずつ、こういう考え方の癖も直していきたい。

 

 先日、長らく連絡を取ってなかった人から「リッキーにこれを読んで欲しくて」とその人が書いた文章が送られてきて嬉しかった。その文章は僕がこの頃、SNSでは言及しなくなった音楽にまつわる文章だったのが余計にグッと来た。

 またFacebookにあげた僕の写真を見た会社の上司に撮影のアドバイスをもらった後に「俺の貸したフィルムカメラでも早く写真撮って見てよ。どうやって使うか気になる」と言われたことも嬉しかった。

 この文章を読んで何を思うだろうかとか、このカメラをどうやって使うだろうかとか、そんなふうに他人に可能性を感じてもらえることは嬉しい。自分もそんなふうに誰かに可能性を感じてことを伝えて、何かを励ませることができたらいいのに。

 

 他人の気持ちを読み取るのが苦手なので、自分のことしか考えられないので、まだまだ時間はかかりそうだけど、誰かの涙をハンカチでそっと拭き取いて、なんならそのハンカチで芸が出来るぐらいの人間になりたい。さらっとそういうことが出来る人はハンカチの使い方、いつのまに履修したんだろう。今日も風呂でそんなことを考えてたら、長風呂になってしまい、布団に入るのが遅くなって、寝不足になってしまった。僕は風呂の正しい入り方も履修し忘れている。

 

 

PS

こないだ都心の真ん中の空き地でキャンプをしたり、高層ビルの屋上でパーティーをしたりした。都市には僕が知らない遊び方がまだまだある。この話も早いところ、ブログに書きたい。

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