ステッカーが重なるMacを見て、大学四年間を振り返った話。その四

 前回の記事で大学三年の終わりまで辿り着いた。この記事では年が明けて、2016年の年明けから話していこうと思う。

 まず年始に我がシェアハウスに一通だけ年賀状が届いた。年賀状なんてもう何年も出してないけど、こうやって自分たちに向けたプロダクトが知り合いから家に送られてくるのはいいなーと思った。

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 一月頭から去年の夏から働いてたIT系の会社と並行して、広告代理店の社内ベンチャーで働き始めた。仕事は簡単に説明すると、先端的な消費者リサーチをすることで未来の動向を調査するというものだ。

ここの仕事も面白かった。これまで主に働いてきた職場は広く括ればサービス開発だったので、シンクタンクやコンサルといった色合いの強い職場が新鮮だったのもある。だが、それより何よりそこの会社の働いている人たちが魅力的だった。

そこの社員の方々が自分のことを認めてくれて適切な課題設定とフィードバックしてくれたこと、そこの先輩の学生インターンの方々を見て、自分より学年が1つ上にこんな優秀な人たちがいるのかと思い見よう見まねで色々学べたこと、自分と同じタイミングでインターンとして入った人たちがいたおかげで彼や彼女らに比べて自分が何が秀でて何が劣っているのかを確認することが出来たこと、どれも良い体験だった。あと何と言っても未来のことを考えるのは楽しい。大学四年の夏である今もこの会社で働いている。

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 二月。突如、Redbullの企画に出場することになり、二日の突貫工事で動画を制作する。僕は買い出ししかやってないけど、今のところシェアハウスメンバーで協力して何かを作った最後の企画がこれだった。結果はその企画の本選に出場することは出来なかったけど、たくさんのRedBullを貰ったので、それはそれでよかった。

RedBull Can you make it 2016 by Super Dog House

 

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 春先に以前から働いていたIT系の会社の社長に呼び出され、その会社のアルバイトやめることになった。一応その会社から内定は貰っていたのだが、社長の考えでは新卒でこの会社、というよりもベンチャーに来るのは君にとって最適解ではない、ということだった。簡単にまとめたが、そのとき聞いた話は僕が一連の就活で最も影響を受けた話だった。今でもこのときの話や帰り道に考えたことは思い出す。

 

 その後、就活が始まる。調子に乗って両手あれば充分に数えれるほどしか、ESをを出さなかった。そのタイミングで縁あって別のIT系の会社で働くことになった。ここは素晴らしい会社で新進気鋭の業界最注目の会社であった。自分が就職する可能性も考えながら働き始めた。しかし、就活を続けながら代理店とこの会社で働くことに心の余裕がなかったこと、そして前述の社長の話からすれば自分が新卒で入る会社ではないと感じてしまったこと、そんな理由からワガママを言って、一ヶ月半でやめさせていただいた。自分が思っていたよりも就活しながら二社で働くというのはストレスだった。

素晴らしい会社であっただけに残念だった。人生の違うタイミングで働かせてもらいたい会社だった。入社したときに自分のデスクに自分の名前の書いた風船が吊られたとき、最後の出社の際に花束をもらったとき、すごく嬉しかった。

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 三月と四月は趣味で雑誌を解体していた。「tokyo teleport」というチームを組んで雑誌で遊ぶためだった。今のところ、音楽イベントに雑誌のページを持って行って、そのページからお客さんにオリジナルの雑誌を作ってもらうというワークショップしか実施していないけど、他にも色々やりたいことがあるので準備中。これをやってるおかげで雑誌関係の知り合いがたくさん出来て嬉しかった。個人的にも雑誌を買うことが数倍に増えた。これからももっと頑張りたいなぁ。

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 四月からイタリア人が我が家に住み始めた。彼が作るパスタはとても美味しかった。六月からはもう一人のイタリア人が我が家に住み始めた。より一層、家が賑やかになった。コロコロと同居人の人数が変わり、月によって家に住んでる人数が変わった。普段、外国に行かない僕にとって外国人と暮らすのは新鮮な体験だったけど、日本人と住んでいるのと違うことは特に無かった。日本と彼らの国の文化の違いやイタリアやヨーロッパの人々の暮らしなど新鮮な情報をたくさん教えてもらった。

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 ちなみに就活の結果は数社しかESを出さなかったのにも関わらず散々であった。ESで落ちたり、一次面接で落ちたりということが続いた。どうしたものかしら、と困っている時にとある大企業の人に呼ばれた。大学二年生の後半にインターンしていた会社の先輩だった。その人は僕より一年早く就職し、その会社に入社していた。話は「うちでアルバイトとして働かないか?」というものだった。仕事が面白そうだったこと、就活が少し落ち着き始めていた時期だったこと、自分がESを提出していた企業だったので様子を見ようと思ったこと、春先に元バイト先の社長から勧められた会社だったことなどなどの複数の理由から、そこでアルバイトを始めた。実際に仕事は面白かったし、いい会社だなぁと思っていた折に、アルバイトしていることとは関係く、その会社から内定をいただけた。そうしてその会社に就職することを決めた。人生は何が起きるか分からない。そもそも今年の頭には今の内定先のことを自分の肌に合わない会社だと思っていたことを考えると不思議だ。

 就活が終わった友達に就活の話を聞くと、誰も彼もそれなりにドラマがあって面白い。お父さんから送られてきた内定おめでとうのメールにグッと来る友だちがいたり、就活が終わって久しぶりに話したら口癖が「それもまた人生」になっていて達観した考え方になっている友達がいたりして面白い。就活終わってから会ってない友達には是非そのへんの話を詳しく聞かせて欲しい。

 そうしてこうして内定先の大企業と広告代理店の社内ベンチャーで働きながら、今は暮らしている。大学生活最後の半年は「お金」よりも「時間」を優先すべきだとはよく言うけど、色々な会社で働くってのもそれはそれで面白いかな、と思ってる。おかげでたくさん本が買えて嬉しい。それもまた人生。

 

 

 ここ最近、久しぶりに会った友達は僕が仲良かった頃より、人生のステージを一段、あるいは何段も進めており、自分が知っている彼や彼女らと変わってしまっていて、寂しくなることが多い。でも周りから見れば、僕もそうなのかもしれない。果たして、僕はこの三年半で少しでも大人になれたんだろうか、と思いながら、自分のMacに貼ったステッカーを見つめる。名残惜しくて、新しく買ったProに移行せずに、三ヶ月間ぐらいが経過した。それもまた人生。

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※余談だが最近は昔のインターネットはどんな文化だったのか、そもそもインターネットはどこから来たのかみたいなことをぼちぼち調べてる。これが楽しい。何かしら形にできたらいいのだけれど。

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