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11月第3週

月曜日

ネットに残しておいた、あらゆる情報を見ても一体全く思い出せない。

覚えているのはごめんね青春を観たこと、そして同居人と深夜に武蔵野アブラ学会へ赴き、コインを転がして、店舗がかなり傾いていることを確かめたことぐらい。

 

火曜日

ランチとして三田ばさらでトマトすき焼き御膳を食べる。2500円。

トマトとすき焼きの組み合わせとうことで、味が濃いのではと思っていたが、意外にサッパリとした味わいで美味しかった。肉も脂が乗っていてよかった。

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インターン先で業務をしていると、手押し車に謎の機械を載せた青い作業着のおじさん二人が現れた。誰からも挨拶されることなく、機械を触るだけで数分経つと「おっけーです」と言い残し、手押し車をカーブさせて去っていった。不条理コメディーみたいな一瞬の光景だったのだが、誰にも伝わらないだろうなと思い、業務を進めた。

 

水曜日

この日から三田祭期間中ということで僕は授業がないため、ゆっくりと起床。電話にでると先日応募した某大企業からの書類選考に通過したという通知であった。嬉しい気分でインターン先へと出社。

蒼龍唐玉堂でトマト坦々麺を食べる。最近、僕が気になったIT系のニュースについてインターン生と話す。AirBnBが作る雑誌、bitcoinを利用してamazonの商品を二割から三割引きで買えるサービス、amazonキャッシュフローの決算書についてなど。

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図書館に本を返しに大学に赴いたところ、金曜日から始まる学祭の準備に皆、追われており、めっきり匂うことがなくなってしまった青春の香りに学内が包まれていた。ちゃちい看板を作っている景色も何かしらに使うであろう絵の具を持っている景色も僕の大学生活にはない。朝からインターンだのIT業界のニュースなどのことばかり頭に渦巻いていた僕であったが、何か大切なものを見失っているのではないか?今、消費すべき対象に対して時間を注げていないのではないか?という思いに駆られる。隣の芝はいつだって青い。僕ではない誰かにとって理想の大学生活を僕が送れるように頑張ろうと思い、大学を出る。

 

帰宅した後はアメリカン・グラフィティーを同居人と観ていた。

まずは概要をwikipediaから抜粋。

監督、脚本のジョージ・ルーカスは、処女作『THX 1138』の興行的失敗を受け、自身の高校生活をベースに大衆に受ける青春映画の制作に着手し大ヒットした。低予算で製作されたため「興行的に最も成功した映画」とも言われた。

初公開時のキャッチフレーズは「1962年の夏、あなたはどこにいましたか(Where were you in '62?)」。

ルーカスが青春時代を過ごした1960年代のモデストを舞台にしており、アメリカ人の誰もが持つ高校生時代の体験を映像化した作品。1962年の夏、多くの登場人物が旅立ちを翌日に控えた夕刻から翌朝までの出来事を追う「ワンナイトもの」である。青春時代の甘味なエピソードが、タイトル通り落書き(グラフィティー)のように綴られる。

 名作であることはずいぶん前から知っていたし、浪人時代には予備校で知り合った友人にDVDを貸される程に激推しされたのにも関わらず、何となく観るというテンションにならず、これまで未見のままだった一本。

結論から言えば、これがとてつもなく面白い作品であった。

全編通して横長の画面で展開される横向きの運動の視覚的快楽がすさまじい。特にそれはネオン街を光沢煌く車が横に流れていくことに顕著である。その街を出て行く者、出ていくか悩む者、その街に残る者、高校卒業を機にそれぞれの道を歩むことになる若者たちの青春が終わり、それぞれの人生が始まることを予期させる一夜の出来事。夜は時間が伸縮自在で、僕達に物語を与えてくれる。そんな夜の魔法がふんだんに散りばめられている映画だった。朝になったときに、夜が始まる前とは決定的に何かが変わってしまうことが人生には多々ある。最後、煌びやかな街から皆がだだっ広い何もない道路へ向かい、そして最後には飛行機が写る。これまで生きてきた街を存分に味わった後に、そこから飛行機が写る様は終わりと始まりを想起せずにはいられなかった。

バラバラに展開される、登場人物それぞれの一夜をウルフマン・ジャックという実在の伝説のDJのラジオ放送が繋いでいるという構成もよかった。ごめんね青春を観ていても思うが、ラジオを聴くという行為は何かしらの行動と同時に行えることが出来るため、また一回性を宿命づけられているメディアであるため、場所を超えて時を共有する道具として作劇上非常に便利なものであるなと感じる。


American Graffiti / 「アメリカン・グラフィティ」 - YouTube

 

木曜日

この日はフルメタルジャケットを観ていた。

wikipediaのあらすじはかなり作品の本質に迫り過ぎていたので載せない。

キューブリックによるベトナム戦争映画である。

 主観視点の少なさにリアルに戦争を描く映画でも現代の描き方とはずいぶん違うことだったり、プロではない、ついこないだまで民間人だった人が戦争に行くことが当たり前の世界で話が進んでいくとだったり、現代の戦争と60年代の戦争という差でさえ、全然違うのだな、と改めて思う。第二次世界大戦はあまりに昔過ぎて、現代と比較する対象として見えづらいが、ベトナム戦争だからこそ比較しやすいなと思う。途中で聞こえたウルフマンジャックのラジオの音声に、この戦場に先日観たアメリカングラフィティーの若者たちも混じっているのだと感じれたことが、より日常の延長線上に戦争があったことを思い起こさせた。


フルメタル・ジャケット 予告編 - YouTube

 

金曜日

昼過ぎに起床。髪を切る予定だったのが、同居人の「読書ユニットを立ち上げよう」という持ちかけから、映画や本などのコンテンツを消費することからの情報摂取が現在尊ばれているように思えるが、それらを消費した人間から情報を伝え聞くことによる情報摂取も同じぐらい尊ばれるべきではないか?という話へ。そして話題はどんどん広がりを見せ、情報とは何か、情報をどう扱うべきなのか、という話が盛り上がり、何だかそんな気分でもなくなって散髪をやめる。

「情報」に関する話題をしたことにより、LIKTENに書かれてあったことが頭に浮かび、読んだことを整理したかったのもあって、LIKTENに関するブログを書く。

夕方は先日、書類選考に通過した某企業のウィンターインターンシップの面接へ。今まで入った会社の中で一番大きいビルだったので緊張した。合格したかどうかはよく分からない。偶然、会場で出会った人に面白そうな話を持ちかけられる。数分間話しただけの人に「君、面白そうだよね」と興味を持たれるのはいつだって嬉しい。

 

そして下北沢ERAでMISTAKESを観に行く。

soundcloudで聴いてから、ずっと観たかったバンドである。

甘いロマンス溢れる曲とパフォーマンス。格好良すぎた。

 

その後、レコード屋に行って、店内を物色していると、店長に偶然来店していたミュージシャンを紹介してもらう。僕が17歳ぐらいの頃から聴いていた曲を作っているミュージシャンであったのだが、僕が主催しているELMERというパーティーのことを認知していてくださってて、胸が熱くなる。LIKTENの紹介記事でも引用させていただいた言葉である「どんな尊い愛も重要な情報も、形にしなければ存在しないことは変わらない。もし君に伝えたい愛があるのなら、伝えたいアイデアがあるのなら、迷わず形にするんだ。」にも通じることだが、「何かやったら何かあるかもよ」精神は本当に大事であると改めて思う。何かやらなければ何もないのだから。

 

土曜日

LIKTENについての記事を書いたり、文章を諸々書いて、三田祭へ。初めて自分の大学の学祭に参加。時間が限られていたので、大和田俊之ゼミの雑誌「adawho」を購入し、そそくさと後にする。

その後、歩いて東京ミッドタウンへ向かう。SFCのゼミが発表をしているORFへ。三田のゼミではあるが、ORFに参加している自分が希望するゼミの説明を聞く。友人が所属している水野大二郎研究会や田中浩也研究会についても詳しく聞きたかった閉館時間が迫っていたため、軽く流すだけになってしまい残念だった。

帰宅してからはその日の深夜にDJをするための選曲を思い悩む。結局、最近自分がよく聴いている曲を選ぶ。PC musicやらBitch,Pleaseコンピレーションやら韓国ヒップホップなどなど。


QT - Hey QT - YouTube

 


Chris Brown - Fine China Dance 1 Take - YouTube



日曜日

朝五時に帰宅すると、同居人の友人が来ており、インターテスラーがあまりにも凄い映画だったという話を聞く。

その後、朝七時に就寝し、昼過ぎに起床。そこからは溜まった連絡や作業ばかりをしていて、そのままラジオを聞いて軽く睡眠を取ったりしているうちにすっかり夜になってしまった。菊地成孔の粋な夜電波の田中康夫が出演していた回を聴いていたのだが、この日の選曲されていた最近のAORの曲が非常によかった。


Mayer Hawthorne - Kaila (Bonus Track) - YouTube


Ole Børud - Giving Myself a Break - Live 2014 - YouTube

 

深夜、同居人とインターテスラーを観るために新宿バルト9へ。

凄すぎた。感動が言葉に追いつかない。とりあえず全員観た方がいいと思う。

ブログに感想書こうと思ったのだが、近いうちに我が家の住人でインターテスラーを語る会が開かれると思うので、それが終わってからにしようと思う。

穏やかな夜を過ごすぐらいなら、インターテスラーをダッシュで観に行ってください。

「インターテスラーで始まり、インターテスラーで終わる一日!この入れ子構造!今日という一日もまたクリストファー・ノーランの作品である!」などとくだらないことを話しながらラーメンを食べて帰宅した。

今週は頭を空っぽにして、三田祭休みということでダラダラと過ごして、リフレッシュした。