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NIGHT IN JACK & RECLASH@横浜Amazon Club

  

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 DJブース最前で上半身裸の長髪男と、大柄の白人が懸命に極太&超高速BPM190のリズムに合わせて(いや合っているかどうかもわからないがそんなことはもはやどうでもいい)フットワークを競っている。それを車座のようにみんなが囲んで煽ったり野次を飛ばす。スピーカーは音割れ寸前、アンプからはあまりの音量からか扇風機の如く、風が吹いているーおいおい、ここはデトロイトかよ!? いいえ、横浜アマゾンクラブですー

 

 相変わらず実りのない大学生活と昼夜逆転現象のループに悶々としていた僕であったので、リッキーにクラブに行こうという誘いにはすぐ乗った。(にしてもこういう遊びの誘いは本当に彼からしか来ない。自分に友達がいないだけなのか、みんなが夜遊びしないのか・・・・)僕は大きな音を年中求めるゾンビなのである。なにもかも忘れたいの一心なのである。

 当日もいつもと同じように午後3時くらいおもむろに起きて、ごはん食べてそこからなんやかんやで8時くらいになったので寒空の下、出かける。すでに会場にいるリッキーからは「juke の良さがわかるよ、terror fingers」とLINEが来ていた。その後彼はまたjukeの"ヤバさ"も知ることになるのだが・・・

 会場入りしてとりあえずsadaoka yusukeのハウス系のDJで体を揺らした後は、新潟のhaikarahakuchiのポップなバンドサウンドに浸かる。そう、このイベントの良いところはライブとDJが入り交じったタイムテーブルになっているところ。イベントのグルーヴに上手く緩急がついていて、オールナイトにも関わらず中だるみした印象が全くなかった。

  2.5Dイベントからそのまま会場入りした同じ大学、世代のseimei&taimeiのDJも初めて見る。自分が言うのもなんなんだけど若い!「YOKOHAMA~!Rewind!!」とseimeiががんがん煽ってくる。ウォブリングするベース音もピッチの変え方もEDMすれすれのハード感。自分もがんがん頭と腰を振っていた。ここらへんから会場全体のグルーヴが上がってきていたように思う。

 その後いったん会場を抜けた僕らは(再入場自由、最高)自分たちがなぜモテないのか、モテるにはどうするべきなのかを延々と語り合うというひどくダサい行為を1時間近くしてしまい、楽しみにしていた嫁入りランドを見逃してしまった。(クラブでやることでは無かったな・・・)そしてsoccer boyもほぼ最後しか見れなかったのだが、これがめちゃくちゃかっこいい!スーツ姿に身を包み、髪をしっかり横分けで整えたsoccer boyがDJ Mayakuが鳴らすビートに乗せて、ポエトリーリーディングぎりぎりの見事なフロウのラップを披露。というかもはやあれは演説である。完全に場を掌握していた。在日ファンク浜野ばりのカリスマティック&コミカルなたたずまいにフロアは熱狂。隣の白人男性は「ヤバい!ヤバい!」と絶叫している。フロアにいる一人一人の存在をユーモアを交えつつ認め、背中を押して覚醒させるようなリリックも素晴らしかった。(おそらくフリースタイルではなかろうか・・・) http://www.youtube.com/watch?v=djFWHoC8LgE&feature=youtu.be    その後トイレで偶然Taimei君と初めて会って話す。(同じ大学で同じ授業もとってたらしいのに今まで話したことがなかった・・・)クラブに行くと出会いはあるものです。Taimei君曰く、「Special Juke showcase」がめちゃくちゃヤバいラインナップなのでこれは見た方がいいということだったのでそれを楽しみにすることにした。人生初ジュークである・・・

 2週間ぶりのseihoを楽しむと、Jukeの前にLEF !!! CREW!!!である。時間は3時。ここまでくるともうみんな完全に遊ぶことしか考えてない。Jukeの流れにつなげるようなバイオレンス感あふれるベースミュージックトラックにパンキッシュなラップが乗っかる。DJブースは盛り上がりすぎて詰めかけたお客さんによって半壊状態だ。「ベース!ライン!」のコール&レスポンスにみな全力で応える。LEF!!!CREW!!!の面々もしゃがれた声で「事件!これはもう事件だよ!」と叫んでいる。うん、確かにこりゃ事件だ。自分を我を忘れてむちゃくちゃに踊っていた。みんな共犯である。この関係性はやはりクラブ特有のものなのではないだろうか。マッドチェスタームーブメント(バンドとクラブがクロスオーバーしていた時代)に「これからはオーディエンスの時代だ」とThe Stone Rosesイアン・ブラウンは言ったが、つまりはそういうことなのだろう。今日のイベントへのリスペクトを込めてかついには月島明の横浜ベイサイドがカラオケがかかり、みんなで大合唱。オーディエンスとステージの垣根は完全になかった。(精神的にも物理的にも・・・)

 そしていよいよSpecial Juke Showcaseである。正直言ってジュークシーンに疎い僕はここに並んでいる人達は知らなかった。フットワークなんてやったことも無い。それでも僕はその瞬間を全力で楽しんだ。全員そうだったと思う。圧倒的なジュークの熱量を目の当たりにして僕は素人ながら足を動かして楽しんだ。これはイヤホンなんかで聴いても全然楽しくないなと僕は思った。こんくらいデカい音で聴かなきゃ。みんな外に出よう。腹に直接ベース音がブローのようにはいってくる感じがとても気持ちいい。体全体でビート、震える空気を受け止める。こんな音楽、久方ぶりである。ひたすらに肉体を動かし、ダンスの根源を目指す(Arcade Fireが新譜でジャマイカ音楽への共感を示したことを思い出す)。この感じはファンクミュージック、つまりは非西欧の音楽に近いかもしれない。どこまでもワイルドでエネルギッシュ。スタイリッシュにはほど遠く埃っぽくてハードコア。ストリートの音楽である。先述の通りDJブース前ではみんなが円になって背中を押されながらみなフットワークを披露、競い合っていく。(リッキーもやったらしい)競い合い、つまりバトルが音楽も相まってフロア全体にびりびりとした緊張感をもたらす。みんながその緊張感を楽しんで全力で体を動かしていた。リッキーはいつの間にかウォッカをストレートで飲んでいる・・・。終わった時には午前6時をまわっていたのではないだろうか。

 これはもうDJもなんも関係なくここに来ていた人たちみんなの勝利です。来てない人はだめです。他じゃこんな風には踊れません。ジュークじゃなきゃだめです。これは間違いなく今一番楽しい音楽。

 
(Learn How To Footwork) Footworking Tutorial Pt-1 ...とにかくその夜はハイライトが多すぎた。みんな時間を忘れて楽しんでいた。演者もDJもオーディエンスも一緒に鳴ってみんなが楽しみを作り上げていた素晴らしいイベントだったように思う。その後を継いだLicaxxxのウィッチハウス感のあるDJでチルした後ようやく会場を後にすると、冷たい朝焼けの下、体育祭の後のような心地よい疲労感が僕を包み込んだ。

こういう体験を一度すると夜遊びはやめられませんね。みんな外に出よう!デカい音で踊って遊ぼう!明日のことは明日考えよう!GWに一日も家に出なかった、家が大好きな僕でもその夜は最高に楽しかったよ。

 ちなみに僕はこの日午前8時からバイトでした!!! 

 by Reo Shimada(@franztancio)

 

Juuuuuuuukkkkeee

島田の踊り

Juuuuuuuukkkkeee

踊る島田2